おお、この偉大なる報われなさよ

 仕事がいよいよ忙しくなってきているのだが、大局を見誤るとどんなに忙しさにかまけていようが、なんの意味もなく杯は覆されるのだなと、心のそこから実感した、今日という今日は。
 棋士羽生善治はこう語る。(将棋で思わぬ手をさされた場合どうするかという質問を受け)「最初に形勢判断をするんです。(中略)たくさんの可能性があるなかで的確なショートカット(近道)を見つけるためには、状況の理解に時間を費やすことが大事なんですね。自分が置かれた状況をきちんと理解できれば、次の一手が非常に見えやすくなります。」
 ああ、まったくそのとおりなのであって、これは日々の仕事だけに限らず、人生街道そのものに言えることなのですね。
 とはいえ、パラパラと銀河系の写真郡をめくっていたら、そんなショートカットも、宇宙論的な観点からいったらばなんの冗談かと思えるほどの丑三つ時なのであった。