「コンタクト」は宇宙の話だ。観るのは何回目だろう。
人智を超えた世界へのいざない。最新のCGや合成を駆使した仰々しい映像といったらそれまでだが、観終わった後に訪れる神々しい気分は確かだ。我々はちっぽけで、脆い。そんなことは9.11やアフガン報復やイラク戦争やらで十分すぎるほど突きつけられている。柄谷行人的にいえば資本主義=ネーション(国家)=ステート(共同体)の中で生じるひずみ。
一体我々は何に敵対し何に抗い、何を目指しているのか。
こういう宇宙論的な世界観の作品を観るといつも沈思黙考、自己観照の世界に連れ去られる。