日記が、始まる

今日から89歳の老師もすなるブログを書くことにする。
長い夏休みで精神的に余裕が出て来た証拠なのだろう、日々に起こる雑多なこと、愉快なこと、臓腑につきささるような芸術作品、忘れられない断片を切り取って書き綴っていこうと思う。
今日は液晶テレビを購入しに新宿西口はヨドバシカメラに向かう。
一口に液晶といっても実は素人でよくわからないことばかり、そもそもブラウン管やプラズマテレビとどう違うのか、応答速度やらコントラストやら輝度やらもう専門用語の勉強だけで手一杯。
価格と規格と画質見比べれば見るほど、迷いの境地に陥ってしまうものの、価格コムのモバイル版にせかせかアクセスしながら店員に見せつけ、店員のヨドバ氏が「ネットの価格は低すぎて頭が麻痺しちゃいますよ、小売業の限界価格というのがありますし、そもそも価格コム的なルートに信頼がおけるかどうかという問題もありますし、うちは何せ5年保証で云々かんぬん」というのを首肯しつつも、なんとかポイント込みで価格コム以下の価格で商品を購入することができた。
アクオス、やはり画質が美しく好ましい。
ヨドバ氏には、売れている商品ほど値が下がってくる、という事実も聞くことができてそれはそれで勉強になった。値段がいつまでも高く設定してある商品というのは、逆に言うとなかなか売れない商品ということだそうである。
そのあと、カメちゃんと会合、DUGにて茶をする。
DUGはJAZZ&BOOZEなんだけど茶も出してるからよい。もともとジャズ喫茶なのだからあたりまえか。でもBOOZEはアルコール飲料、という意味であるからして。
カメちゃんは来週に控えるピアノのコンクールに向けてかなり打ち込んでいる模様。完全燃焼できる何かを持っているということは掛け値なしにすばらしいことだなあ、とつくづく思わされる。ジャズのオススメはということなので、エディヒギンズをすすめる。ヒギンズは寺島靖国氏が絶賛するものの、後藤雅洋氏などは評価していない。だからなんなのか。後藤氏は自分がジャズを聴くようになったきっかけをもらった方なので、そして彼の推薦するアルバムをずいぶん買って、ずいぶん納得してきた過去があるので、あまり非難がましいことはいえないが、ヒギンズはよいですよ。
JzBratで1年前に聴いたときは何だか見る影もない感じだったけれど、アルバムの中のヒギンズは凛々しく繊細な音の奏でていると思う。
それにしても、32型のテレビを買ったがいいが、既存のスピーカーやらプレーヤーやらのAV機器と配置がかぶりまくってどうやって置けばよいだろうか。狭苦しいスペースの中に強引なまでの仕切りでどでんとテレビを押し込めるしかあるまい。
それまでの安定した秩序の中に型破りな異物を混入されていく(革命!)、まるで歴史だ、とあほな感慨にひたることであろうよ。